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Concert 2022


日本洋琴音楽の系譜

Anthology of Japanese Piano Music

2022年11月3日（木）14:00開演　旧東京音楽学校奏楽堂


ごあいさつ | プログラム | フライヤー


Piano Perspectives / P2は、1998年以来隔年で開催されているピアノ愛好者有志による演奏会です。毎回テーマを設定し、それを基軸に各人が選曲することで、多様でありながら統一性のある演奏会を志して参りました。これまでのテーマとしては、作曲家の地域性や曲想、さらには技法的試みが選ばれてきました。

今回のテーマは「日本洋琴音楽の系譜」です。 ピアノは西洋で発明されたものであり、ピアノ音楽の大部分は同じく西洋の作曲家の手によるものです。しかし、西洋音楽が日本に輸入されてから既に長い年月が経過した今日、西洋の音楽を奏で、鑑賞することは、本邦においても全く自然なことのように感じられるようになったのではないかと思います。私たちの音楽的感性は、西洋のそれに著しく同化したと言えるのかもしれません。

ただ、街角で耳にする何気ない旋律にどこか懐かしさを感じることがあるように、私たちの耳の奥には、依然として和の響きが息づいているようにも思います。日本の伝統と西洋の伝統をどのように突き合わせるのかということは、近代以降の日本の音楽家たちにとって避けることのできない課題だったのではないかと想像します。和の響きを西洋の響きに取り入れようとした作曲家もいれば、西洋音楽の伝統の内部でその最前線を突き進むことにこそ和の響きの可能性を模索した作曲家もいます。

今回取り上げられる作曲家は、明治に生きた作曲家から現代に生きる作曲家まで、多岐にわたります。本日奏でられる音楽が、皆様の中の和の響きとどこか共鳴することがあるならば、幸いこの上ありません。どうぞごゆっくりご鑑賞いただけますと幸いです。

吾妻 壮

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