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Concert 2024
半音階が織りなす世界
The World with Chromatic Scales
2024年11月9日（土）14:00開演 かつしかシンフォニーヒルズ・アイリスホール
ごあいさつ | プログラム | フライヤー
私たちPiano Perspectives / P2は、ピアノ愛好者有志が多方面から集い、毎回一つのテーマの下で音楽演奏を展開する演奏会シリーズです。これまでの13回の演奏会のテーマは、「国や地域を共通項（露、西、伊、東欧、中央アジア、日本、等）」としたものと、曲想や演奏技法・作曲技法などを共通項（光と影、花鳥風月、リズム、同音連打、等）としたものの二つのカテゴリーに大別でき、14回目となる今回の演奏会は、後者のカテゴリーから「半音階が織りなす世界」をテーマに据えて開催いたします。
さて、完全5度の積み重ねによるピタゴラス音律の時代から1オクターヴに含まれる音の数は12音とされてきました。音律によってそれぞれの音と音の間の周波数比は異なりますが、この最小単位が「半音」であり、これらを順番に並べた集合体が半音階です。
12音からなる半音階は、ピアノをはじめとする多くの楽器において、旋律自体の平滑性や均質性を効果的に表現する手段として用いられてきましたし、また、調性との関係性においても、音楽の進行における段階的な緊張や弛緩を表現する手段としても用いられてきました。本日演奏される作品も、半音階が主旋律として扱われる作品や風景描写に半音階を用いた作品、和声進行において半音階を意識した作品もあれば、さらに広い意味合いで半音階をとらえた作品も含まれています。
かように、調性や和声、旋律といった要素に対してそれらを結びつけ、あるいはそれらの間の流動性や解像度を高め、音楽に推進力と変化をもたらす半音階が果たす多様性を、本日の異なる個性の12人の演奏者が紡ぐ音楽からなる多様な世界観と合わせて「半音階が織りなす世界」としてお楽しみいただければ幸いに存じます。
大和 誉典
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